英国王室の映画2本

懸賞 2011年 05月 04日 懸賞

GWだから映画を見に行こう、というわたくしのもくろみは毎年かないません。
なぜなら、同じことを思う人々が大挙して映画館に押しかけているので、見ることができないのです。
でも、毎年のことなので懲りずに今日も映画館に行ってきました。
「英国王のスピーチ」を見に。
あまり派手な映画ではないので、たぶんそんなに観客はいないだろうと思いましたが
あにはからんや、初回なのにほぼ満席とは。
見終わって外に出たら、次の回を見る人が大勢並んでいました。
ま、今年は見ることができたから、いいか。
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現在のイギリス女王の父、ジョージ6世。
幼いころからの吃音がコンプレックスな彼、
やさしい妻とかわいらしい娘二人に囲まれて幸せでしたが、
兄エドワード8世が2度の離婚歴のあるアメリカ女性と結婚するため、王位を捨ててしまいます。
就くはずのないない王位に就いてしまった胃弱で吃音のジョージ6世に、王位は重くのしかかります。
特に、まだ王位についていない時から、スピーチは吃音のためとても悲惨な状態に終わるのです。

だが、王たるもの、スピーチは重要です。
妻エリザベスが見つけてきたオーストラリア出身のライオネル・ローグという言語聴覚士について吃音を克服する努力をします。
そして、ナチスとの戦争に突入することの意義を国民に知らしめ、勇気を鼓舞するすばらしいスピーチをするのです。

ジョージ6世は責務の重要さに押しつぶされそうになり、ローグをののしり、治療の終了を宣言したりしますが
やはり、いざとなればローグを頼ります。
ローグはジョージ6世が公爵であったときも国王になってからもバーティと呼び、対等だと言い放ちます。
ののしる言葉を言わせたり、歌のリズムに乗って話させたりいろいろしますが
一番重要なのは、ジョージ6世の幼いころに負った心の傷なのです。
ジョージ6世はローグに心を開き、吃音を乗り越えていくのです。

つらく、暗くなりがちなテーマですが、ローグの飄々とした態度、
そして、ジョージ6世を全身全霊で包み込むエリザベス王妃の愛が光ります。

わたくしの身内にも吃音の人がいますが、
本人が一番つらいのだし、吃音に対して否定的な態度をとることはしていません。
個性とか、一種の癖ととらえています。
そのせいか、わたくしとは割とスムーズに話します。
どうでもいいことをペラペラ長々と話す人よりずっといいですよね。

もうひとつ、以前にテレビで放映されていて録画していた映画をやっと見ました。
ジョージ6世の娘、エリザベス2世を描いた「THE QUEEN」です。
虚弱なジョージ6世は50代の若さでこの世を去り、まだ20代の若いエリザベスが女王になります。
長く王位にとどまり、英国王室そのものと言えるエリザベス2世。
息子の妻になってそののち離婚したダイアナ妃の訃報がもたらされます。
エリザベス2世は英国王室の伝統にのっとり、「ダイアナはもう王室の人間ではないから無関係」との態度を貫きますが
英国王室の伝統など知らない国民は、「国民のプリンセス」であるダイアナ妃を無視する王室を非難します。
女王は「自分は国民をよく理解している。国民は賢明で冷静に死者を弔うだろう」と思っていますが
現実は、そうはならなかったのです。
チャールズ皇太子は国民に迎合する態度をとり、自分の身の安全を図ろうとします。
(いいのかな、実在の人物をそんなふうに描いて)

ブレア首相に「これは王室の危機である」と説得され、人心が自分から離れていることを実感したエリザベス2世は
前例のない「半旗」を掲げ、前例のない「ダイアナを悼むスピーチ」をします。

「父王を殺した」王位にその人生をささげた女王の価値観は否定されたのです。
「言わなくてもわかる」という時代は、たしかに遠い昔かもしれませんね。
それでも、毅然とした女王に、ブレア首相は心酔してしまうのですが。


孫のウィリアム王子の結婚式に出席したエリザベス女王は矍鑠となさっていて
母后エリザベス皇太后のように100歳までの長寿となりそうですね。
息子のチャールズ皇太子のほうが覇気がないように思います。
ダイアナ妃の死をきっかけに、積極的に国民と交わろうとなさったそうで、
責任感の強い、聡明な方と拝察します。
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by hamhaha | 2011-05-04 16:28 | たわごと | Trackback | Comments(2)

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Commented by ろき at 2011-05-05 05:54 x
王室がらみ2本立てね。
現役の女王やその父が映画になるというのはけっこうすごい。
どちらもロイヤルが人間的に描かれていると思います。

イギリスでも王室廃止論をとなえる人はいるのですが、今のところ経済効果はあるということで。
エリザベス2世の姿勢のよさを見習いたいわ。
Commented by hamhaha at 2011-05-05 07:18
ろきさん、おはようさんです。
NHKがロイヤルウェディングに絡めてイギリス王室関係の映画を数本やっていました。
「ヴィクトリア女王」(ブラウンがでてくるの)もやってましたよ。
英国王のスピーチは、エリザベス皇太后が
自分が生きているうちにはやらないでと言ったそうですが
エリザベス女王は生きてますよねぇ。
日本では皇室テーマで映画は作らないですよね。

どちらの映画も、英国王(女王)の義務とプライドの塊ですが
やはり人間なので、悲しんだり迷ったり弱音を吐いたりしていますね。
それが当たり前なのですが、新鮮な感じですね。

英国王室はエリザベス女王で持っているという気がしますが、
チャールズさんになったら、どうかしら。
やはり女王には100まで生きていただいて、
次はウィリアム王子にバトンタッチするのがよいかと。
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