ピリカ流離譚
2012年 10月 30日
ピリカが檻のそばでターンをしてくれています。
檻のそばだと、近いので、息遣いや匂いが感じられます。
今回はプールに入らなかったけれども、プールに入ると水しぶきもかかります。
この近さが好き。
ルルは基本、寝ていましたが、
目を離したすきになぜかルルとピリカが鼻突き合わせて吠えあっていました。
「ガオー!」
「ガオー!」
さすが地上最大の肉食獣、大迫力です。
お互い、緊張のあくびをします。
その後、何を思ったのか、ルルはピリカのウォーキングコースを邪魔するように座り込みます。
でも、ピリカはルルの手前で引き返して歩いていました。
かわいいおばさん(ピリカの母のララと姉妹)ですね。
この隙間を見ると心が痛みます。
かわいいピリカがそんな目に合ってしまうなんて。
ピリカを見ていると「貴種流離譚」という物語のパターンを思い出します。
貴種(神の子、王侯の子などの貴人)が何かの理由で貴人にふさわしい待遇を得られず、各地を放浪します。
源氏物語の「須磨・明石」もこの貴種流離譚のひとつのパターンです。
源氏物語の例から行くと、貴種にはやがて貴種にふさわしい栄華が待っています。
ピリカという貴種(女帝ララ陛下の姫ですもの、貴種中の貴種よ)にも、やがてふさわしい幸せが待っていると信じています。
ピリカの王子様はイワンではないような気がします。
釧路にいるユキオさんはどうかしら、立派な紳士よ。
でも、釧路は産室が一つしかないようだし、ツヨシとピリカの同時出産はできないですね。
悩ましいことです。
まだ若いのに、円山→おびひろ→円山→旭山と移動に次ぐ移動をしているピリカ。
ピリカにふさわしい王子様が現れますように、と、いつも願っています。
by hamhaha | 2012-10-30 06:05 | 旭山動物園 | Trackback | Comments(2)