映画「オーシャン・オブ・ファイヤー」

懸賞 2013年 10月 26日 懸賞

オーシャン・オブ・ファイヤー [DVD]

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

映画「オーシャン・オブ・ファイヤー」(原題: Hidalgo)を録画して見ました。
予備知識は全くなかったのですが、出演・オマー・シャリフというのを見て、録画しました。
オマー・シャリフと言えば、
「アラビアのロマンス」
「ドクトル・ジバゴ」
「うたかたの恋」
で有名な俳優さんじゃありませんか。
「ドクトル・ジバゴ」で思い出すのが、名曲「ララのテーマ」
タ~ラ~ララ~♪ララララ~ララ~♪
「呼んだ?」
b0014576_11521741.jpg
いつもお美しいララ陛下、ララ違いでございます。

その当時の映画かと思ったら、主演はヴィゴ・モーテンセンで2006年の映画。
あら、オマー・シャリフってご存命だったのね。(勝手に殺すな)
しかもヴィゴ・モーテンセンって、映画の指輪物語でアラゴルン役ですって。
本当だ~、どこかで見た顔だと思ったら、アラゴルン!

西部劇の時代、フランク・ホプキンズ(ヴィゴ・モーテンセン)はアメリカ先住民スー族の娘と騎兵隊の兵士の間に生まれたハーフでした。
アメリカ先住民が容赦なく迫害・殺害されていた時代ですので、外見がアメリカ先住民に見えなかったホプキンスは、ハーフであることを隠していました。
馬の長距離耐久レースに愛馬「ヒダルゴ」とともに出場すると負けなしで、普段は速達便を届ける仕事(馬に乗った飛脚)をしていました。
あるとき、自分が届けた速達便の内容のせいで、アメリカ先住民たちが虐殺されるところを目撃します。
ショックを受けたホプキンスは酒びたりになって、愛馬「ヒダルゴ」とともに見世物小屋のショーに出て暮らしていました。

そのホプキンズのもとに、アラブで開催されている「オーシャン・オブ・ファイヤー」という馬の競争に出ないかという話がありました。
馬で3000マイル(4800㎞)走破するという過酷なレースです。アラビア砂漠を海に沿ってシリアへ、シリア砂漠を越えてダマスカスへ。
3000マイルといえば、札幌から鹿児島の佐多岬までを往復するくらいの距離ですね。
とんでもない距離です。
それがほとんど灼熱の砂漠です。
主催者はアラブの族長アル・リヤド(オマー・シャリフ)、賞金は10万ドル。
千年以上も続くアラブの伝統レースなら、どうして名称が「オーシャン・オブ・ファイヤー」で距離が「マイル」で賞金が「ドル」なのかという疑問はさておいて、ホプキンズとヒダルゴはそのレースに出場します。
そのレースというのは由緒正しいもっとも優秀なアラブ馬が出るレースで、「ムスタング」と呼ばれるアメリカの野生馬(雑種)のヒダルゴには思いっきりアウェイの雰囲気です。

灼熱の砂漠だけでも大変なのに、砂嵐、飛蝗、流砂など、アラブの自然は過酷です。
かてて加えて、アル・リヤド所有の稀代の名馬アルハタルの乗り手に選ばれたシリアの王子、その名馬アルハタルと自分の持ち馬を交配させたいレディ・アンなどが思いっきり卑怯な妨害をしてくれますが、
ホプキンスとヒダルゴは黙々と艱難辛苦を乗り越えてレースを続けて行きます。

アルハタルとヒダルゴとレディの馬以外の馬はすべて脱落するほど過酷なレースです。
ゴール間近でヒダルゴが倒れ、自分ももうだめだと思ったとき、ホプキンスはアメリカ先住民の先祖の霊に祈るのです。
そして、鞍を外して裸馬となったヒダルゴに乗って疾走し、ゴール寸前でアルハタルを抜き去り優勝します。

ヒダルゴ、いい馬ですよ。
見世物小屋で酒びたりのホプキンズには「しっかりしろよ」と言いたげでした。
レディ・アンにハーフであることを見抜かれて何となくテンションが下がって深酒して
「このまま二日酔いでレース棄権ってことにしようかな~」という感じになっていたホプキンスを見て、
朝、きっちりレースのスタートラインにスタンバイして、「ほら、早く支度して来いよ」といいたげにホプキンスをにらむところなど、名馬です。

アメリカ先住民の血を引くことを隠し、自分に自信を持てなかったホプキンスが
レースの過酷な状況を生き抜くことで、自分の血筋に自信を持つことができるという、アメリカ映画らしい映画。
アル・リヤドの一人娘ジャジーラに「西部劇みたい」と言われるくらい、予定調和なストーリーですが
アメリカが抱える人種問題を象徴的に描いている、うまい映画です。
奴隷として売られていた黒人の子供を見ていられなくて買ってしまったり、
スー族のお守りを「国(アメリカ)のシンボル」と勘違いした世話係が旗に描いて掲げたり。
ヴィゴ・モーテンセンの控えめで繊細な表現がハーフの戸惑いをよく表しています。さすがアラゴルン。
レースにゴールしたホプキンスがスー族のお守りの旗を掲げてウイニングランするところがいいですね。

アル・リヤドのオマー・シャリフも素敵でしたよ。
伝統を重んじる、高潔な人物です。
民族の誇り、稀代の名馬である持ち馬のアルハタルが負けても、勝者をたたえる度量の深い素晴らしい人です。

ホプキンズはレースの賞金で殺されようとしていた沢山のムスタングを買って野に放つのでした。
ヒダルゴとともに。

ホプキンスというのは実在の人物らしいですが、「オーシャン・オブ・ファイヤー」というレースは本当にあったのでしょうか。
だって、4800㎞ですよ・・・・。
[PR]

by hamhaha | 2013-10-26 11:55 | たわごと | Trackback | Comments(2)

トラックバックURL : http://hamhaha.exblog.jp/tb/21352321
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ろき at 2013-10-30 02:09 x
こういう映画あったんですね。砂漠関係の仕事しているとき見ればよかったわ。
砂嵐から馬で走って逃げ切れるのか!?
オマー・シャリフは歳とってさらに味のでる顔つきですね。(モーテンセンも素質あり?)
「そんなレースはなかった」そうです。やっぱりか。
Commented by hamhaha at 2013-10-30 19:49
ろきさん、こんばんは。
砂漠はたくさん出ていましたよ。
次の砂漠関係の仕事の時にいかが?

砂嵐の時は廃墟に隠れてやり過ごしましたが、
日本人のわたくしでも、廃墟くらいで大丈夫かとは思いました。

オマー・シャリフは若いころの角や気負いが取れて
深みのある自然体のおじいさんになっていました。
ヴィゴ・モーテンセンも、目指せ、いいじいちゃん!

そんなレースはなかったのですか。
アラビアのロレンスでも、砂漠越えには苦労していましたものね。
大変ですものね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< ホッキョクグマの三美神   カメラを意識するジェイ >>