映画・オーケストラ!

懸賞 2014年 01月 03日 懸賞

オーケストラ! [Blu-ray]

Happinet(SB)(D)

映画「オーケストラ!」随分前に録画したのを見ました。
ロシア映画かと思ったら、フランス映画だそうで、
そうよね、ロシア映画にしては洗練されているわ。

ロシア・ボリショイ劇場。
アンドレイ・フィリポフは30年前は天才指揮者としてオーケストラを指揮していましたが
ブレジネフのユダヤ人排斥に逆らってユダヤ人バイオリニスト、レア・ストラムと演奏をし続けた結果、人民の敵として失脚させられます。
オーケストラは解散させられ、皆、音楽の仕事を奪われて散り散りになります。
レアと夫のイツハクはシベリアの収容所に送られ、衰弱死します。

アンドレイは30年間ボリショイ劇場の掃除係として勤めていました。
ある日、支配人の部屋を掃除していた時、パリからボリショイ楽団にオファーのファクシミリが来ます。
アンドレイはそのファックスを隠し、30年前の仲間を引き連れて「ボリショイ管弦楽団」としてパリで公演することを画策します。
30年前にアンドレイを失脚させた元KGBのガヴリーロフはフランス語が話せるので支配人に仕立て、交渉させます。
演目はチャイコフスキーのバイオリン協奏曲、協演するソリストは美しきバイオリン奏者アンヌ・マリー・ジャケ。
アンドレイがアンヌ・マリーをソリストとして指名したのはわけがあったのです。

すったもんだの挙句、ひとくせもふた癖もある楽団員を引き連れてパリに乗り込むアンドレイ。
パリに着いた途端、どこかに行ってしまって連絡が取れなくなる楽団員たち。
団員たちはパリに来たかっただけで、はなから演奏する気はなかったのですが、
それでも、「レアのために戻れ」というメールを見るとコンサートのために集まってきます。
ブランクがあるうえ、リハなしでの演奏は最初はヨレヨレでしたが、
アンヌ・マリーのバイオリンとアンドレイの指揮でたちまち引き締まり、素晴らしい演奏になるのです。

実は、アンヌ・マリーはレアの娘でした。
レアとイツハクがKGBに逮捕される前に、まだ赤ちゃんだったアンヌ・マリーは隣の家に預けられ、
アンドレイの手配で、フランスに渡ったのでした。
もし両親と一緒にいたら、死んでいたでしょう。
アンヌ・マリーは不慮の事故で死んだフランス人夫婦の子供として
アンドレイのエージェントだったギレーヌに育てられたのでした。

アンドレイとその楽団は成功し、全世界を回ります。
アンヌ・マリーとともに。

ソビエト連邦という国があった時代、天才指揮者であっても、独裁者に逆らうと失脚させられる怖い時代です。
中国でも、文化大革命の時代は
多くの才能ある人々が「下放」と言って農村に送られ、慣れない農作業などをさせられましたね。
でも、ソ連がなくなったら、アンドレイは指揮者として復活できなかったのかしら。

楽団はロマやユダヤ人などが大半です。
日本人のわたくしにはユダヤ人をなぜ排斥するのかはわかりません。
ソ連って、宗教はどうでもいいんじゃなかったのかしらん?

パリについてくる元KGBガヴリーロフは、共産党時代があきらめきれずに、
フランスで共産党政権を建てようという夢を持っています。

アンドレイの妻はアンドレイの「ボリショイ楽団に成りすます作戦」を聞くと
「離婚するわよ」と言います。「行かなかったら」と。
天才指揮者の夫の30年間の不遇に何よりも心を痛めていたのは妻だったのです。

妻の職業はいろいろな集まりに「さくら」を駆り集めるという変な職業だし、
ユダヤ人親子はいつでもどこでも商売することしか考えない商売人。
ロマのバイオリニストは偽造パスポートから衣装の調達まで幅広く活躍します。
こういうアクのある人間があふれるところがフランス的ですね。
日本公演を報じる新聞が毎日新聞でした。
ちゃんと、日本語で見出しや小見出しも書いてあるところが細かいですね。

最後のチャイコフスキーのバイオリン協奏曲はとても素晴らしかったです。
音源はどこでしょうね。
この部分だけ何度も聞きたいです。
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by hamhaha | 2014-01-03 20:42 | たわごと | Trackback | Comments(2)

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Commented by ろき at 2014-01-04 08:17 x
なんかすごいストーリーですね。
音楽もたっぷり聴けるし、楽しそう。

しかし芸術を圧迫する体制はいけませんね。
たまたまそういう時期に当たってしまったアーティストは気の毒です。

>日本公演を報じる新聞が毎日新聞
あはは。ついチェックしちゃいますよね。
Commented by hamhaha at 2014-01-04 08:50
ろきさん、おはようさんです。
コメディっぽく描いていますが、
かなり重い部分が隠されています。
最後のバイオリン協奏曲はとてもよかったです。
音楽だけで説得力がありますね。

天才指揮者を30年も清掃係にする感覚がわかりませんね。
芸術家を圧迫する体制こそ人民の敵です。

そうそう、毎日新聞ですよ。一時停止して凝視しました。
大見出しと小見出しはちゃんとしていますが、記事がなかったわ~。
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