映画「ガタカ」

懸賞 2014年 01月 25日 懸賞

テレビ放映されていた映画「ガタカ」を録画で見ました。
予備知識なしで見ましたが、面白かったです。1997年の映画だそうです。
長すぎるので、Moreをクリックしてください。




近未来、子供は遺伝子操作であらゆる欠点を排除されて
よい遺伝子だけで構成されている状態で生まれてくることが良いとされている世界です。
良い遺伝子で生まれてくる子供は「適正者」と呼ばれ、
遺伝子操作されずに生まれてくる子供は「不適正者」と呼ばれていました。
子供は生まれたらすぐに血液検査をされ、将来かかるであろう病気から寿命まで瞬時に判断されるのです。

ヴィンセント(イーサン・ホーク)は両親の希望でまったく遺伝子操作なしの自然の状態で受胎され、生まれました。
生まれた瞬間、「神経性疾患の発生率60%、躁うつ病の発生率42%、注力欠如の可能性89%、心臓疾患の発生率99%、長くは生きられないでしょう。推定寿命は30.2歳です」と診断されます。
子供のころから体が弱く、「ほかの子の迷惑になるから」と学校にも入れてもらえません。
両親は第2子を遺伝子操作した子供にすることにし、弟アントンが生まれます。
「男の子。薄茶色の目に黒い髪、白い肌。遺伝性の病気になる可能性は皆無。若ハゲ、近眼、アルコールなどの依存症、暴力性、肥満になる可能性はすべて排除」
アントンは良い遺伝子だけで構成されているので、すべて兄より勝っています。

人種よりも、「適正者」か「不適正者」であるかで差別される世の中です。
ヴィンセントは地球に居場所を見いだせず、宇宙飛行士になる夢を持ちます。
しかし、「不適正者」が宇宙飛行士になるのはほぼ不可能でした。

全てが自分より勝っている弟アントンと遠泳をするといつも負けていましたが、
ある日、アントンに勝つことができます。
ヴィンセントは家を出ます。

大人になったヴィンセントは宇宙センター(NASAのようなもの?)の「ガタカ」の清掃員となります。
不適正者は就職でも差別されているので、底辺の仕事しかないのです。
憧れの「ガタカ」、そしてそこに絶対入れない現実を突き付けられます。

ヴィンセントは失踪し、ある男を訪ねます。
遺伝子売買のブローカーでした。
「不適正者」が「適正者」の遺伝子を買い、その「適正者」を装うのです。
ヴィンセントが成り済ますのはジェローム(ジュード・ロウ)というトップクラスの水泳選手でした。
ジェロームは文句なしの素晴らしい遺伝子を持っていますが、どうしても世界2位にしかなれませんでした。
ジェロームは絶望して自殺しようとしましたが、失敗し、下半身不随になったのです。

ヴィンセントとジェロームは 同居しました。
ヴィンセントはカラーコンタクトを入れてジェロームの瞳の色に合わせ、
少し低い身長は引っ張って伸ばしました。(たぶん骨を切って伸ばしたのでしょう)
全てを準備して、ジェロームの遺伝子で「ガタカ」の採用試験を受けると、
遺伝子の素晴らしさだけで試験なしで合格します。

ヴィンセントは毎日徹底的に体を洗ってあかを落とし、
指にジェロームの血液を仕込んだ人工皮膚を張ります。
毎日出社時に、自動改札機のような機械に指をかざし、遺伝子で身分確認されるからです。
時々尿検査もされます。
医師の見ている前で採尿するので、人工の排泄器官の中にジェロームの尿を仕込んでおきます。
「自由自在にによく尿が出るね」と医師は言います。
「ガタカ」の中では、常に自分の周りを綺麗に掃除して自分の遺伝子を落とさないように注意し、
ジェロームの皮脂をひそかに振りまいてジェロームの髪の毛を櫛に絡めておきます。
こうして「ガタカ」の遺伝子確認に完璧に対応する一方、たゆまぬ努力をして、優秀な人材として評価され、
土星の衛星「タイタン」の調査員に抜擢されます。任期は1年です。
とうとう夢であった宇宙に行けるのです。

一方、ジェロームは最初は飲んだくれていましたが、夢に向かって努力するヴィンセントに協力することに次第に前向きになります。
ヴィンセントとジェロームは互いに信頼しあう仲間となったのです。

そんな中、「ガタカ」で殺人事件が起こります。
タイタンのプロジェクトに反対する上司が殺されたのです。
警察から二人の捜査官が来ます。
若い男と中年の男。中年はたたき上げの雰囲気を醸し出していて、若い方はいかにもエリートと言う感じです。
殺人現場あたりを徹底的に調査すると、「ガタカ」にいるはずのない不適格者のまつ毛が見つかります。
ヴィンセントのまつ毛です。
中年捜査官は「ガタカに成りすましの適正者がいて、その男(ヴィンセント)が正体を見破られて殺人を犯した」と推理します。
中年捜査官はガタカ職員のすべてに「注射で直接血液を採って調べる」ことにします。
ヴィンセントは採血された血をジェロームの血とすり替えて、事なきを得ます。

しかし、どこにいるかわからないヴィンセントを犯人と決め付けて捜査する中年捜査官、土星タイタンへの出発が迫るヴィンセント。
若い方の捜査官がジェロームの遺伝子を確認しに自宅へ向かいます。
あわてて外からジェロームに電話するヴィンセント。
ジェロームは車いすを降り、捜査官を迎えるために螺旋階段を這って登ります。
足が不自由なことを見破られてはならないので、車いすから降りなければならなかったのです。
捜査官が到着すると、今まで必死で這い上っていたことなどみじんも感じさせないほどゆったりと椅子に座り、
堂々と遺伝子検査を受け、パスします。(本人なんだから当然)
まだ探ろうとしていた捜査官に犯人逮捕の知らせが届きます。
実は、犯人はタイタンのプロジェクトの推進派の局長が反対派の上司を殺したのです。

ヴィンセントは若い捜査官と会います。
彼は実はヴィンセントの弟・アントンでした。
不適正者なのに超エリート集団のガタカに潜り込んだヴィンセントを否定するアントン。
そして、努力で勝ち取ったことを誇るヴィンセント。
彼らは夜の海に入ってまたも遠泳の勝負をしますが、ヴィンセントが勝ちます。

とうとう、タイタンへの打ち上げの日。
ジェロームは、一生分持つであろう尿と血液のストックをヴィンセントに見せます。
「宇宙から帰ったら、必要だろう?自分は旅に出るから」と言って。
そして、「宇宙に行ったら開けろ」と封筒を渡します。
気持ちよくヴィンセントを送り出したジェロームは、焼却炉に入り、水泳選手時代に獲った銀メダルを首にかけて自らを焼却します。
ヴィンセントの宇宙船が打ち上げられる同時刻に。

宇宙船に乗り込む前に、最後の尿検査がありました。
予想していなかったので、ヴィンセントはジェロームの尿を用意していません。
せっかくここまで来たのに、とヴィンセントは失望します。
いつも検査をしてくれる医師は「息子は遺伝子に問題があるけれども君にあこがれている」とヴィンセントに打ち明けます。
医師はヴィンセントが成り済ましだと気づいていました。
「不適正者ヴィンセント」の検査結果を「適正者ジェローム」に替え、ヴィンセントを送り出してくれます。

打ち上げが終わった後、ヴィンセントはジェロームから渡された封筒を開き、
そこにジェロームの遺髪が入っていたことで、ジェロームの死を悟るのです。

遺伝子がすべてを決める世界。
不適正者ヴィンセントには様々な困難がおこります。
しかし、ヴィンセントは知恵と努力でそれを克服してゆくのです。
遺伝子だけでは説明がつかない人間の神秘です。

一方、適正者のアントンやジェロームはできて当たり前。
不適正者に負けるなどありえないプレッシャーがあります。
不適正者の兄に負けてしまったアントンも忸怩たる思いがあったでしょう。
文句なく素晴らしい遺伝子のジェロームだって、どんなに努力しても2位にしかなれなかった挫折がありました。
遺伝子操作しても、ある程度の結果が出るだけで、すべてではありません。
遺伝子が全てだと思っていた人たちに、そうではないということをヴィンセントは知らしめるのです。

そのことで一番救われたのはジェロームでした。
だからすべてを、命さえも捧げ、ヴィンセントを支えたのですね。
アントンだってなんだかんだ言いながらヴィンセントの成りすましを隠します。
ずっと以前から気づいていたらしい医師も、ヴィンセントの味方です。

遺伝子がすべてという世界に、皆、閉塞感を感じていて、ヴィンセントの型破りな人生にエールを送りたくなったのですね。

SFなのに、ファッションはアル・カポネ? エデンの東? という感じのレトロです。
車も古き良きアメリカの車~というデザイン。
男性はレトロなスーツを着て、髪もポマード(?)できっちり7・3に分けています。

タイタンに飛ぶ宇宙船ではきっと宇宙服が出てくるだろうと思いましたが、
なんとスーツ姿のまま、ヘルメットもかぶらずに宇宙船に乗り込むのです。
未来の宇宙飛行士は、大げさな宇宙服を着る必要がないのですね。

女優のアンジェリーナ・ジョリーが「乳がんにかかりやすい遺伝子」ということで、がんでもないのに乳房切除をしましたね。
遺伝子検査で将来かかりやすい病気なども検査してくれるそうです。
今はただの遺伝子検査で病気の予想くらいですが、
それが高じると遺伝子操作のデザイナーベビーが生まれてくるかもしれません。

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by hamhaha | 2014-01-25 07:49 | たわごと | Trackback | Comments(2)

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Commented by ろき at 2014-01-27 05:48 x
デザイナー・ベビーの動きはすでに出ていますよね。
病気にはさせたくない親の気持ちはわかるけど。

未来だと人になりすますのは大変だな。
別の映画「リプリー」でもなりすまされるのがジュード・ロウでしたね。
(おれもああいう男だったら人生どうなるかな)と思わせるタイプ(笑)。
もちろん、それなりに苦労はあるのよね。
Commented by hamhaha at 2014-01-28 03:19
ろきさん、おはようさんです。
デザイナーベビーだと、個性に乏しくなるんじゃないかしら。
確かに、わが子に病気の苦労をさせたくないという気持ちはわかりますが。

人に成りすますのも大変ですね。
太ももに尿パックを隠したり、
人工皮膚に血液を注入して指に貼ったり、準備が大変でした。
「リプリー」は見ていませんが、ジュード・ロウ、
「この人にならなりたい」と思わせるオーラが輝いているのですね。
注目を浴びると、その期待を裏切るわけにはいかないから
気が抜けませんね。
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