映画 アレクサンドリア

懸賞 2015年 04月 26日 懸賞

アレクサンドリア [Blu-ray]

レイチェル・ワイズ,マックス・ミンゲラ,オスカー・アイザック,マイケル・ロンズデール,ルパート・エヴァンス/松竹

undefined

映画、アレクサンドリアを録画していたのを見ました。
2009年のスペイン映画です。

4世紀末、ローマ帝国のエジプト・アレキサンドリア。
アレキサンドリアと言えば、大図書館で有名です。
当時の本というのは、
パピルスという紙に手書きしたものを巻物にしたもの。印刷でたくさん刷れる今の本とは価値が違います。

当時の知が集結したアレキサンドリア図書館の館長にして天文学者・哲学者・数学者のテオン。
そのテオンの娘で数学者・天文学者・哲学者のヒュパティアは
アレクサンドリア図書館の学校で教鞭をとり、アレキサンドリアの良家の青年たちに教えていました。

若く美しく聡明なヒュパティアに、生徒のオレステスは恋をして、
劇場の公衆の面前で求愛しますが、ヒュパティアは断ります。
ヒュパティアは学問に夢中で恋愛に興味がなかったのです。

ヒュパティア付きの奴隷青年ダオスもヒュパティアを愛していますが
ヒュパティアはただの奴隷と見ていますので、平気でダオスに入浴の手伝いをさせたりします。

アレキサンドリアの図書館は古代の神々をたたえていましたが、
新興勢力のキリスト教徒が古代の神々を侮辱したことから争いが起こります。
結果、アレクサンドリアの図書館は思いもよらないほど多いキリスト教徒たちに包囲され、籠城を余儀なくされます。
時のローマ皇帝はキリスト教徒。
ローマ皇帝はアレキサンドリア図書館の人々に退去を命じ、図書館をキリスト教徒に与えました。
テオンやヒュパティアは貴重な図書を一部しか持ち出せず、図書館の本はほとんどがキリスト教徒たちによって踏みにじられます。
そのどさくさに、奴隷のダオスはヒュパティアに口づけますが、ヒュパティアはダオスを自由の身にして去らせます。
ダオスはキリスト教の修道兵となります。

強硬派のキュリロスがアレキサンドリア総主教になり、ユダヤ教徒も残酷に駆逐します。
いまや、キリスト教徒でなければアレクサンドリアにはいられなくなったのです。
その中で、ヒュパティアは改宗を拒み、自分の研究に没頭します。

地動説が正しいのか、天動説が正しいのか。
地動説が正しいとしたなら、太陽の周りを真円で回っているはずなのにどうして軌道が不規則なのか。
恋も政治も宗教もどうでもいいヒュパティアはただひたすらその矛盾を研究します。
そして、地球は太陽の周りを、真円ではなく楕円軌道で回っているのではないかという仮説にたどり着きます。

しかし、アレキサンドリア総主教キュリロスは聖書を読みます。
「女が教えたり、男の上に立つのは許さない。女は静かにしているべきだ」と、
イエスは12人の男に言葉を託した、女にではない、と。
改宗をしないヒュパティアをキュリロスが魔女と断じた事により、ヒュパティアの身に危険が迫ります。

かつてヒュパティアの生徒であり、キュレネの主教のシュネシオスにも、
キリスト教に改宗してアレキサンドリアの長官になっていたオレステスにも
ヒュパティアを守るすべがありません。

最後に、ヒュパティアは修道兵たちにつかまり、裸にされて殺されます。
手を下したのはかつてヒュパティアの奴隷だったダオス。
惨殺される前にせめて自分の手でと、ヒュパティアを窒息させたのです。
そして、彼女の体はバラバラにされ、さらしものにされ、焼かれました。

女性のヒュパティアが、テオンの娘であったとしても、高度な学問を講義していたとは、
当時のアレキサンドリアはとても自由だったのですね。

ヒュパティアの実験で、高速で走る船のマストの上から物を落とすと、
船が前進しているので後ろに落ちるはずだが、マストのすぐ下に堕ちるのはなぜかというのがありました。
万有引力の存在にあと一歩という研究です。
宇宙を解明したい、せめて答えに少しでも近づきたい、と渇望していたのです。
生きていたら、もっといろいろなことを発見していたでしょう。
とにかく、実験して研究しているだけなのに、殺すことはないでしょう。

ひたすらに真理を追究するヒュパティアに対して、男たちの情けなさが際立ちました。
オレステス、ダオス、愛する女性を守ることもできないって、どうよ。

こうして、キリスト教が科学の進歩を阻害していくのですね。

惑星の軌道が楕円であることは、1200年後に発見されました。

[PR]

by hamhaha | 2015-04-26 21:22 | たわごと | Trackback | Comments(2)

トラックバックURL : http://hamhaha.exblog.jp/tb/24407903
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ろき at 2015-04-27 05:24 x
ヒュパティアさん、知りませんでした。すごい女性ですね。
もったいないことをしました。
図書館の本も取り返しがつかない。
カソリックが強そうなスペインでこの映画、よく作ったなあ。
宗教が科学に文句をつけ始めると、ろくなことがないですよね。
Commented by hamhaha at 2015-04-27 06:28
ろきさん、おはようさんです。
アレクサンドリアの図書館の映画~と思って見たら、
ヒュパティアの映画でした。
ヒュパティアって、知りませんでした。
実在の人物~!
学校で講義している姿に、驚きました。
こんな素晴らしい女性を殺すなんて、ひどいわキリスト教。
バチカンがガリレオに謝罪するのも20世紀ですからね。
遅すぎるわ。
図書館の本も、一文字ずつ書き上げて本にして、何十万も積み上げていたのに、破壊するのは一瞬ですね。
カソリックが強そうなスペインで作ることも意義があったのですね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< プールデビュー前日のこぐま   ナマケグマのゴマキ >>