アマゾンで買った本です。
ホッキョクグマの専門家が書いた本のようですが
いったい誰に向けて書いた本なのだろうと思いつつ読んでいました。
とても詳しくホッキョクグマの事を書いてありますが、
研究者向けにしてはあまりに基本的すぎるので、たぶん研究者ではなく一般の人向けに書かれています。
大変ためになることを書いていますが、いかんせん、本が重すぎるので持ち歩くことができず、寝る前に少しずつ読んでいました。
ホッキョクグマは北極圏の19の地域の個体群からなり、
基本的には生まれた個体群から離れることはないそうです。
ホッキョクグマは海上の氷なくしては生きていけないように高度に進化した動物であり、
氷がなくては絶滅してしまう危険性があるそうです。
ホッキョクグマは、地球温暖化の氷の減少で生活を脅かされていて
北極の開発、餌が有害物質に汚染されていることからくる有害物質曝露など厳しい状況だそうです。
ホッキョクグマはえさによってはタールのようなフンをすることがあるそうで
研究スタッフの一人がそのタール状のフンを浴びせられたという記述がありましたが
そんなに近くにいたのかと驚きました。
著者はホッキョクグマの母乳も飲んだことがあるそうで、粉っぽく魚のような香りだとか。
研究者というのはマニアですね。
成長過程でメスは子供を産む準備のためにそれほど成長しなくなりますが、
オスは母から離れても成長し続けるそうですよ。
メスは子供を産む準備をするために子供の時からちゃんと栄養を摂らないとね。
ホッキョクグマの環境を守るために温暖化ストップを呼びかけたい本なのかもしれませんが
価格が9600円(税別)は、なかなか気軽に買える本ではないですね。
でも、買って損はない本です。
写真はかわいいピリカちゃんです。