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円山動物園のユキヒョウ、美しきリーベ

懸賞 2018年 01月 26日 懸賞

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円山動物園はユキヒョウのリーベの移動を発表しました。
繁殖目的であるブリーディング・ローンで浜松市動物園に移動し、
東山動植物園から移動してくるコハクとペアリングすると。

リーベは今年15歳になる、明日死んでもおかしくないおばあちゃんです。
そんな年寄りを環境の違う場所に移動させるなんて、信じられません。
ユキヒョウはもともと涼しいところの動物ですし、
リーベはずっと北海道の涼しい環境で過ごしてきました。
何度も浜松市動物園に行ったことのあるわたくしが言いますが、
浜松市動物園の夏は暑いです。
軟弱な道民のわたくしは脱水症状や熱中症になりかけました。
おばあちゃんのリーベにとっても過酷な環境となるでしょう。
浜松市動物園も、おばあちゃんを押し付けられても困ると思います。

コハクはリーベが3頭の子供を産んだアクバルの弟ですし、血統的に新しい血統という事でもありません。
同じ血統相手にリーベの繁殖を試みるなら、円山動物園でアクバルとペアリングするのが一番妥当です。

ブリーディングローンで他園に出すなら、若いシジムでしょう。
もともとシジムが来たときにはアクバル以外のオスとペアを組むと言っていたのですから。
昨年あたりから突然アクバルとシジムのペアと言い出して、おかしいとは思っていました。
若いシジムはもったいないから、いらないリーベを出す、と円山動物園は思っているということでしょうか。

三頭の子供たちを立派に育て上げ、円山動物園に貢献してくれたリーベにそんな仕打ちをするなんて、
円山動物園は変わっていないのだなと、また失望しました。
これは虐待です。形を変えたウッチー事件です。
リーベが環境の変化に耐えきれずに命を落としても、円山動物園は「残念です」の一言か、何も言わないかのどちらかでしょう。
円山動物園はウッチーに対してと変わらず、今も高齢動物を大切にしないところである事が露呈しました。

ここで、わたくしはひとつの懸念を抱きました。
多大な貢献してくれた高齢動物をないがしろにする円山動物園なら
ホッキョクグマの偉大なペア、ララとデナリにもひどいことをするのではないかと。
ララとデナリがもっと年をとったら「もう繁殖しないからいらない」とばかりに別の動物園にやってしまうのではないかと。
今回のリーベに対する仕打ちは、ララとデナリにも同様の仕打ちをするぞという布石を打ったのではないかと。

もし、ララとデナリを追い出すという非道なことをするなら、
円山動物園には血の通った人間は一人もいないということだし、円山動物園の存在意義も全くなくなりますが、
やりかねないと危惧しています。

by hamhaha | 2018-01-26 21:30 | 円山動物園 | Trackback | Comments(2)

Commented by Heteropodavenato at 2018-01-29 10:24
以前タツオの時にコメントをいれさせて頂きました。
私もはむははさんと同じ気持ちで園にメールと直接電話もかけましたが、ある職員は「寿命は20歳」と言いました。無知なのか詭弁なのか…健康診断等はリスクがあるからしないと。移動(麻酔要)と繁殖のリスクは棚に上げて。円山・東山・多摩・浜松と協議の上決めたが、決定権は多摩にあるようです。
リーベのことで他の職員からも話を伺い丁寧にお話し頂けましたが、理解できたこともありますが納得はできません。その方はリーベになにか見つかったら出さないとおっしゃてましたので、当然検査はすると思います。ウッチー以来、役職者会議やミーティングはしているのに以前と変わらず共有されていないようです。
円山にコハクを連れてこれればいいけど場所がないと。寒帯館は観覧場所が無駄に広いので、先を見て動物側の施設をつくらなかったことで(他の施設も同様)動物にしわ寄せがくることは分かっていましたがやっぱりかと思いました。消去法でリーベしかいなかったとも聞きました。(備品扱いですね)
「動物第一」と公言したのにやはり口先だけかと落胆しました。
こちらの気候で長く過ごした高齢のリーベをあえて気候の厳しい浜松で「繁殖」するのか?リーベの命を考えているのか?環境変化は大きなストレスなのにそれを与えてまでの意味があるのか?ウッチーと同じではないか?と多くの疑問を電話では伝えましたが電話に出た職員には声は響かないようでした。
多くの人が思っているように市民の大切なリーベは円山で余生を過ごさせるべきです。私は繁殖よりリーベの命です。長くなってごめんなさい。
Commented by hamhaha at 2018-01-29 23:19
> Heteropodavenatoさん
いろいろ訊いてくださったのですね。
リーベを想う心がひしひしと伝わってきます。

東山は飼育スペースが狭いので、繁殖を試みるならオスを一頭、他園に移したいところです。
メスのリアンのおじであるコハクは、リアンと繁殖できないので移動することになったのでしょう。

多摩は偉大なるシンギスの子孫であるコハクに繁殖をさせたい。
しかしながらリアンやユッコは姪なのでペアリングできない、
円山の二頭のメスはシンギスの子孫ではないので、どちらか、ということですね。

浜松は空いている檻を活かしたいという事ですね。

そして、円山は若いシジムはもったいないからリーベ。

決定権が多摩にあるというのは不思議です。
多摩はユキヒョウの国内血統登録を担当する種別調整者であると記憶していますが、強制力はないはずです。
リーベが多摩の所有であるというなら多摩に決定権がありますが、リーベは円山所有ではないのでしょうか。
もし円山所有でないなら、たぶん「所有者の多摩の意向で」と発表するはずです。
円山所有なら、円山は断ることができるはずです。
多摩も浜松も15歳のおばあちゃんの移動を積極的に進めたくはないはずです。
出来ればシジムのほうがいいと思っているはずです。

年を取ってからの移動は大変です。
麻酔から覚めないかもしれません。
そして、浜松の暑さは年寄りのリーベには大変でしょう。
暑さをなんとかやり過ごせたとしても、体力を著しく削ります。
そんな状態で子供を産み育てるなんて無理です。
どう考えてもリーベの命が軽んじられていますね。

わたくしも長くなってしまいました・・・。
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