映画・バルタザールどこへ行く

懸賞 2018年 01月 29日 懸賞

「バルタザールどこへ行く」という映画、テレビでやっていたので名前だけで録画してみました。
1966年フランスのロベール・ブレッソン監督作品。

かわいい仔ロバは農場主の子ジャックと教師の娘マリーに「バルタザール」という名をつけられ、可愛がられます。
しかし、ジャックの家族が去って、バルタザールは別の飼い主の手に渡り、過酷な使役に苦しみます。
数年後、逃げ出したバルタザールは美しく成長したマリーと再会します。
マリーはバルタザールをかわいがり、自分の馬車をひかせます。
ジェラールは道に油をまいて道行く自動車に事故を起こさせるようなワルで、マリーに可愛がられるバルタザールが気に入りません。
バルタザールのしっぽに火をつけたりします。

ジェラールはマリーに言い寄り、マリーも結局受け入れます。
二人が逢引をしているとき、雨の日も雪の日もバルタザールは戸外につながれていました。

体調をくずして立てなくなり、殺されそうになったバルタザールを、酒乱のアーノルドが貰い受け、回復させます。
でも、アーノルドは酒に酔ってバルタザールたちを椅子で殴ったりします。
酒瓶を手にしたアーノルドを見て、バルタザールは反射的に逃亡します。
そして、サーカスに拾われます。
サーカスにはトラ、ホッキョクグマ、チンパンジー、ゾウなどがいます。
サーカスで芸をしていたら、アーノルドが客としてやってきたので、バルタザールは悲鳴を上げて逃げようとしますが、結局アーノルドに返却されてしまいます。

アーノルドのおじがアーノルドに莫大な遺産を残し、アーノルドは大金持ちになりますが、突然倒れて死亡します。
バルタザールは家畜市で売られ、売却先で鞭でたたかれて酷使されます。

マリーはジェラールを愛するあまり、ジェラールに合わせて堕落し、心が荒みます。
マリーの父は借金を抱え、文無しになりますが、バルタザールはまたマリーのもとに返されます。

子供のころから誠実なジャックはマリーを妻に望みます。
マリーはジャックのためにジェラールたちと縁を切ろうとしますが
極悪非道なジェラールとその仲間に裸にされて閉じ込められ、傷心を抱え、町を去ります。

マリーの父は悲しみのうちにこの世を去ります。
ジェラールは夜中、バルタザールに荷物を積んで密輸(?)をしようとしますが、税関に追われ、発砲されます。
バルタザールも撃たれ、朝、放牧された羊たちに囲まれて息を引き取ります。
バルタザール、どこへ行く。

どこかで見たことのある手法だなぁと思ったら「ラルジャン」の監督でした。
登場人物がドラマチックな演技をしないところが独特ですね。

若い娘には不良が魅力的に見えるのね。
ジェラールなんて、最初から最後までただのクズだけれどもね。
でも若いころの過ちなどいくらでもあること。
ジャックの誠実さに目が覚めたマリーがまっとうになろうとするところを、滅茶苦茶にするジェラールは心底クズ。
税関に発砲されたジェラール、どうなったかしら、捕まっててほしいわ。

目の周りが白いバルタザール、とても可愛くて賢いロバ。
ロバだから、黙々と働くところがけなげです。
自分の望むことは何もできなかったバルタザール。
死んでゆくバルタザールはとても安らかに見えました。
バルタザール、どこへ行く。魂はマリーのところに飛んでいくのか。

画像はよこはま動物園ズーラシアのモウコノロバ、ミンミンちゃんです。

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by hamhaha | 2018-01-29 00:01 | たわごと | Trackback | Comments(2)

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Commented by ろき at 2018-02-01 06:44 x
ブレッソン監督なんですね。ドストエフスキーが原作とか。「ラルジャン」がトルストイでしたっけ、ロシア文学好き?
ロバとか羊とか、「大人しくしてると人間はつけ上げる」の見本ですね、かわいそうに。
自分より弱い者をいじめる人間はさらに弱いやつなんですけどね。
Commented by hamhaha at 2018-02-01 08:09
ろきさん、おはようさんです。
ドフトエフスキー原作なんですか、納得。
ロシア文学好きなんですね。
そうそう、おとなしくしているとつけ上がりますね。
バルタザールのささやかな抵抗もうまくいかなくて、可哀想でした。
酒乱のアーノルドは自分が弱いと知っていたように見えますが
ジェラールはただのバカでしたね~。
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